心不全について
血液を全身に送り出すポンプの役割を担っているのが心臓ですが、このポンプ機能が低下して、全身へ送り出す血液の量が減ってしまう状態が心不全です(高血圧症などを原因とし、ポンプ機能が正常の心不全もあります)。
血液循環によって身体の様々な機能が維持されていますが、血液が少なくなることで、色々な症状が現れます。
近年、日本でも食生活の欧米化などから、罹患者が増加傾向にあります。
心不全の治療
心不全の治療法は、以下の通りです。重度の場合は、手術治療や特殊なペースメーカー治療などを行うこともあります。
安静を保つ
まずは安静を保ち、心臓への負担を軽減します。
薬物療法
点滴・内服などの薬物療法を行います。浮腫みを取る利尿薬・心拍数を抑えるβ遮断薬・心負荷を抑える血管拡張剤や・降圧薬などを用います。
呼吸・循環管理
重度の場合は、人工呼吸器を用いて呼吸管理を行うなど、入院管理が必要になります。

心臓の拡大・肺のうっ血、胸水の有無を調べます。
貧血の有無・腎臓や肝臓機能異常の有無などを調べます。
心臓の収縮力(拡張力)・肥大の有無・心房や心室の大きさ・弁の働き(逆流、狭窄)などを確認できます。